黙想の糧(1月27日)
ペトロの手紙一 5:8

「あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています。」

「悪魔に抵抗する」

 「あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています。」(ペトロ一5:8)
 旧約聖書の外典に『マカバイ記』という書があります。紀元前2世紀にギリシア語で書かれました。第一マカバイ記1:36には、旧約聖書には一度も書かれなかったことが書かれています。それまでサタンという存在の多くは「訴える」「敵対する」という意味として書かれていましたが(ヘブライ語の冠詞を伴わない固有名詞的なサタンの用例はあります)、マカバイ一1:36では、サタンは人格化された存在としてはじめて「悪魔」となり、その姿を現すようになります(新共同訳外典で“敵”と訳されているのが“悪魔”のこと)。
 『マカバイ記』は、マカバイ戦争と言われる独立運動の記録でもあるのですが、その時に巨大な敵として登場するのが、セレウコス朝のアンテイオコス4世エピファネス王です。第二神殿を汚し、ユダヤ教を徹底的に破壊しようとした人物です。史上最大の弾圧は、あのバビロン捕囚よりも激しく、イスラエルはこの時深刻な敵と向き合うのです。そして、この王に働く悪の力、神から人を引き離す力こそ、「悪魔」の現れとしてマカバイ記は記したのでした。
 聖書は悪魔に「抵抗しなさい」と語ります。自分の力ではなく、キリストの十字架に立って「立ち向かえ」と告げているのです。悪魔は霊的な存在として実在します。パウロは悪魔を「ベリアル」と呼びました(二コリ6:15)。すり減る、無価値、無益という意味を含んでいます。悪魔はこの世界、人の心を、出口のない真っ暗な状態へと陥れていきます。エフェソ6:10からのみ言葉は、悪魔への「抵抗の仕方」が書かれています。「霊の剣-神の言葉を取って祈りなさい。」是非お読みになってください。