どうしようかなと考えている方に
牧師 鈴木佳子
おいしいスープになります。
外食することはほとんどなくて、一人で食事の準備をすることが日課です。食卓によく並ぶのは、お好み焼きや、茶わん蒸し、ぶろっこりのパスタ、生姜焼き、定番は鳥の酒蒸し。まだまだメニューはありますよ。けっこう料理を作るのが好きです。一番得意なのは、いろんな野菜と、肉や海鮮物で作る、スープ。黒い土鍋で煮ます。沸騰したあと、火を止めても中でふつふつしています。こうしている間にいい味が出てきます。きっと谷村教会に集まって来られる方たちは、こんな風にして、みんなでスープを作っていくのだと思います。
いろんな場所で育った、かつては知らない人同士が、なぜか、同じ時を共有していると、いい味が出てきます。自分一人では出せない、お鍋の中に入れられたからこそ、「あら、私ってこんな味もするんだわ」と思うような、意外な自分の味の良さに気付かされたりします。スパイスも、持ち寄って、合わされば合わされるほど、深みのある、なんとも言えない味わいを生み出します。今日のスープの出来上がりです。誰かがお休みすると、一味さみしい気がします。日によって味がいろいろになるのもいいです。スパイス多めの日があり、涙が流れるほど辛くなることもあります。でもおいしい。何を入れても、失敗がないのが、このスープです。
皆さまとおいしいスープになりたいです。信仰によって集められる共同体は、体にいい、いい！たっぷり、心行くまで味わって、それぞれの人生の課題を、もう一度元気に担いで歩きだしましょう。谷村教会と、おいしいスープの信仰共同体になりたいと思います。主日の礼拝の他に、関心のある集会を開催してゆきましょう。ここでなら聞いてもらえる、話せる、考えたいことを深められる、そんな集会を皆様の味で、作り出していきましょう。
［牧師のプロフィール］
1974年 都立三田高校卒業。社団法人現代舞踊協会会員。舞踊家。
1976年 日本キリスト教団大森めぐみ教会、岩村信二牧師より受洗。
都内数か所、山梨県・峡南教会にて川崎佳モダンバレエスタジオを主宰。
信仰をアートで表現したい。喜び踊れ。
1981年牧師を志す鈴木吉信と結婚。1982年日本聖書神学校入学。ミクロネシアポナペ合同教会・日本キリスト教団宣教師。キリスト教カウンセリングセンター認定カウンセラー。
1988年～1990年の冬季、フランスパリにてクラシックバレエ研修。
牧師であった夫が脳幹部出血により一年の闘病の後1995年召天。日本聖書神学校勤務を経て、1996年日本キリスト教団補教師となり、袖ヶ浦ともしび伝道所、祖師谷伝道所の担任教師。2000年日本キリスト教団正教師按手。峡南教会・上諏訪教会・久美愛教会の主任担任教師。
